人気ストリーマー釈迦・StylishNoob・SPYGEAが結成した「3BR」。FPSで一瞬の足音も逃さない彼らのイヤホン選びと音響設定を知れば、あなたのゲーム体験はワンランク上へ。
本記事では各メンバー愛用のBoseやSHUREモデル、オーディオインターフェースまで徹底解説!おすすめポイントや選び方のコツも紹介するので、プロ級の音環境を手軽に再現したい人は必見です。
3BRとは?
「3BR」は、国内屈指の人気FPSストリーマーである釈迦(SHAKA)・StylishNoob(スタヌ)・SPYGEA(スパイギア)の3名が結成した配信者ユニットです。
競技シーンで培った高いゲーム理解度と軽妙なトークを武器に、YouTube・Twitchで連日1万人規模の視聴者を集めています。
とりわけ足音や銃声を正確に聞き分ける“音のプロ”としての姿勢がファンの憧れ。ここでは①メンバー構成、②ストリーマーのイヤホン事情、③結成の経緯と現在の活動を順に解説し、3人が愛用するデバイス選びのこだわりに迫ります。
まずは、それぞれのキャリア背景と個性を整理してみましょう。
メンバー構成
3BRの中心人物は、元プロゲーマーで長年FPS界を牽引してきた釈迦。柔軟な立ち回りと巧みな配信トークで老若男女を惹きつけます。スタヌは「怒涛のエイム」と「親しみやすいリアクション」が武器の元Overwatchトップランカー。
SPYGEAは高精度スナイピングとクールな分析力で知られ、解説者としても定評があります。
3人は共通して「勝ちに行く姿勢」と「視聴者を楽しませるエンタメ性」を両立させる点が魅力。ソロ配信では個性を発揮しつつ、合同配信では役割分担が明快で、安定感のある掛け合いを生み出しています。
次に、なぜ彼らが「イヤホン」に強いこだわりを持つのでしょうか。
ストリーマーイヤホン事情
FPSでは爆発音や足音の定位が勝敗を左右します。3BRの3人は密閉型ヘッドセットではなく、軽量なカナル型イヤホン+外部マイクの組み合わせを採用。長時間配信でも首肩の負担が少なく、発熱を感じにくい点がメリットです。
釈迦とSPYGEAはBose QuietComfort 20で環境ノイズを低減させ、スタヌはSHURE SE215SPEで中高域のカリッとした銃声音を拾うチューニングを好みます。
いずれもリケーブル対応モデルを使い、断線時のメンテナンスや長さ調整を柔軟に行えるようにしているのがプロらしいこだわりと言えるでしょう。
最後に、3BRはいかにして誕生し、どんな活動を展開しているのかを振り返ります。
結成の経緯と活動
3BRの誕生は2021年ごろ、Valorantのカスタム大会で3人が同じチームとして好成績を収めたことがきっかけ。視聴者から「固定メンバーで配信してほしい」という声が高まり、雑談コラボを経て正式にユニット化しました。
現在は不定期ながら月2〜3回の合同配信を実施し、Valorant・Apex Legends・Escape from Tarkovなどタイトルをまたいで合同ランクやカスタムイベントに参加。
オフラインイベントやチャリティー大会にも顔を出し、ゲーミングデバイスメーカーとの限定コラボ企画やイヤホンのチューニング配信も行っています。こうした多角的な活動が相乗効果を生み、個人チャンネルの登録者増加とスポンサー獲得につながっています。
釈迦が使っているイヤホンは?
足音で勝敗が決まるFPS配信で、釈迦はBose QuietComfort 20とSHURE SE215 SPEの二刀流を採用しています。さらにオーディオミキサーRoland BRIDGE CASTで〈自分用モニター〉と〈配信用ライン〉を別々に作り、状況に合わせてイヤホンを切り替えることで“聞き取りやすさ”と“配信クオリティ”を両立させているのがポイントです。
BoseQuietComfort20
QC20はアクティブノイズキャンセリングが強力で、PCファンや空調音をほぼ消し去りゲーム音をクリアに抽出してくれます。低域に厚みがあり爆発音も迫力十分ですが、高域の伸びも良く銃声の抜けが自然。
内蔵バッテリーは約16時間駆動し、充電切れ時はパッシブ再生も可能なので長時間配信に最適です。釈迦は大会本番やオフラインイベント時、周囲の歓声をカットして集中したいときにQC20を選択しています。
SHURESE215SPE
SE215 SPEはシングルダイナミックドライバーながら分離感が高く、左右だけでなく前後の奥行きも掴みやすい定番モニターイヤホン。遮音性の高いフォームイヤチップと「シュア掛け」の安定装着で長時間でも耳が痛くなりにくく、着脱式ケーブルは断線リスクを低減します。
釈迦は自宅配信で声のリップノイズや細かな環境音までチェックしたいときにSE215 SPEを使用し、QC20との使い分けで耳疲れも防いでいます。
釈迦のオーディオインターフェース
音声周りの司令塔はゲーミングミキサーRoland BRIDGE CAST。PCゲーム音、Discord、マイクを個別チャンネルで管理し、つまみ一つでバランスを調整可能です。
BRIDGE CASTはデュアルバス構造を備え、釈迦は「自分のモニターには足音を強調」「配信にはEQで聴きやすい帯域に補正」といった二系統ミックスを実現。SM7Bマイクとの組み合わせでも十分なゲインを確保でき、ノイズも極小のためイヤホン本来の解像度を損ないません。
QC20/SE215の切り替えもインピーダンスに左右されずスムーズで、配信の安定感を底上げしています。
StylishNoobが使っているイヤホンは?
ApexやValorantの配信で超低遅延かつ高精度のエイムを披露するスタヌことStylishNoob。視聴者の間では「どのイヤホンを使えば同じ足音が聞こえるのか?」という質問が絶えません。
実は彼が選んでいるのは、プロ仕様ながら価格も手に取りやすいSHURE SE215SPEが中心。さらにゲームタイトルごとにEQを追い込み、配信用と自分用のモニターをGoXLRで切り替えることで、クリアな配信音と勝つための定位音の両立を実現しています。
スタヌイヤホン概要
スタヌは長時間配信でも頭部が蒸れにくく、軽量で首肩の負担を抑えられるカナル型イヤホンを愛用しています。中でもSHURE SE215SPEは遮音性が高く、ゲーム内の微細な環境音を逃さないのが強み。
着脱式MMCXケーブルと「シュア掛け」により激しいプレイ中でも外れにくく、ケーブル断線時もコスパ良く交換可能です。配信映像を確認しながら視線を激しく動かしてもタッチノイズが少ない点も、ストリーマーにとって大きなメリットとなっています。
SHURESE215SPE愛用
SE215SPEはシングルダイナミックドライバーながら、200Hz付近の低域が適度に締まり、2~4kHz帯の中高域が前に出るチューニング。これが銃声・足音・リロード音の重なりを分離しやすくし、敵の位置を直感的に把握させてくれます。
スタヌはフォームタイプのイヤチップを採用し、密閉度を最大化することで低音のダブつきを防止。さらにゲーム内オーディオのダイナミックレンジを「ミドル」に設定し、ピークで耳が疲れないよう調節しているのが特徴です。
スタヌ独自EQ設定
配信外ではGoXLRの31バンドEQで徹底的に追い込み、63Hzを−2dB、250Hzを−1dBにカットして低域の籠もりを排除。逆に2kHzと4kHzを+3dBブーストし、足音や銃撃の輪郭を強調しています。さらに8kHzを+2dBでハイハットや環境ノイズを少し持ち上げ、全体の空気感を維持。
これにより敵のスモーク内や壁越しの動きも聞こえやすくなり、競技シーンでの瞬時の判断材料に直結します。視聴者側にはマスターチャンネルで高域を−1dB戻し、耳障りなシャリつきを抑えて聞き疲れを軽減する気配りも欠かしません。
SPYGEAが使っているイヤホンは?
FPS界隈でも屈指のスナイパーとして知られるSPYGEA。マイクラ実況の癒やしボイスとは裏腹に、実戦では一瞬の足音も逃さない鋭い聴覚が武器です。彼が信頼を寄せるイヤホンは、定位精度と長時間配信での疲労軽減を両立したモデルばかり。
本節では最新のメインイヤホン、長年の愛機Boseモデル、そして配信で公開した独自チューニング方法を徹底解説。真似するだけで“聞こえ”が変わるので、ぜひ参考にしてください。
スパイギアイヤホン現行
2025年現在、SPYGEAは配信用と大会用でイヤホンを使い分けています。普段の配信では低遅延で取り回しが楽なソニー「INZONE Buds」を採用し、座りっぱなしでもストレスの少ない完全ワイヤレスを活用。
一方、公式大会やブートキャンプではノイズ対策と定位精度を優先し、有線のBose QuietComfort 20を投入するスタイルです。いずれも外部マイクを組み合わせ、ヘッドセット並みの遮音性とマイク品質を確保しているのがポイントです。
BoseQuietComfort20
QC20はアクティブノイズキャンセル機構を搭載したカナル型イヤホンで、軽量ながら外部バッテリーを備えるのが特徴。SPYGEAは「会場ノイズをほぼゼロにして足音に集中できる」と語っており、実況が響くオフライン会場でも安定したパフォーマンスを発揮します。
低域に厚みがある一方、2〜4 kHzの輪郭が明瞭で銃声と足音の混濁を防げる点も愛用理由。断線しにくいフラットケーブルと柔らかなイヤーチップで、長丁場のスクリムでも耳が痛くならない実戦向けギアです。
SPYGEA音質チューニング
SPYGEAはGoXLRのマルチバンドEQで、QC20とINZONE Buds共通の「フラット+中高域ブースト」カーブを作成。63 Hzを−2 dB、250 Hzを−1 dBにカットして籠もりを排除し、2 kHzと4 kHzを+3 dB、8 kHzを+2 dB持ち上げています。
これにより壁越しのリロード音やスキル発動音が埋もれず浮き立つのが狙い。配信用にはマスターチャンネルで8 kHzを−1 dB戻し、リスナーの耳疲れを防止する気遣いも忘れません。自宅環境でも同じ設定をコピーすれば、音の情報量が一段アップするはずです。
まとめ
釈迦・StylishNoob・SPYGEAの3人が選ぶイヤホンは「長時間でも疲れにくい装着感」と「足音を逃さない定位精度」が共通ポイントでした。Bose QuietComfort 20の強力なNC、SHURE SE215SPEの解像度、そして個々のEQチューニングが“勝てる音環境”を支えています。
あなたもまずは遮音性とフィット感を基準にモデルを絞り、この記事で紹介したEQ設定を試しながら自分の耳に合う音を探ってみてください。プロのこだわりを取り入れれば、配信もランクマも一段階アップグレードできるはずです。