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ミニPCが安いのは、筐体が小さく積む部品が少ないうえ、CPUを日常用途向けの省電力モデルに絞っているからです。安さそのものは問題ではなく、確認するのはWindows 11の要件を満たすかどうかとOSのエディション表記です。
この記事では用途別のスペックの下限を表で示し、その基準で選んだ3台を紹介します。
📖 目次(タップで開閉)
安いミニPCの最低ライン|用途別スペック目安表
実売価格は変動するため、本記事では具体的な価格を扱いません。購入前に商品ページで確認してください。代わりに、用途別のスペックの下限を先に示します。
| 使い方 | CPUの目安 | メモリ | ストレージ | 根拠 |
|---|---|---|---|---|
| Windows 11が動く最低ライン | 1GHz以上・2コア以上の64ビット互換プロセッサまたはSoC | 4GB | 64GB以上 | Microsoft公式のシステム要件(TPM2.0・UEFIセキュアブート・DirectX 12以上も必須) |
| ネット・動画・文書作成のサブ機 | 省電力向けの4コア(Intel N95・N150クラス) | 8GB | SSD 256GB以上 | 公式の公表なし(本記事の判断軸) |
| タブを多く開く・オンライン会議・軽い画像編集 | 6コア12スレッドクラス(Ryzen 5クラス) | 16GB | SSD 500GB以上 | 公式の公表なし(本記事の判断軸) |
| 重い3Dゲーム・動画の書き出し | 単体GPUを搭載するモデルが前提 | 公式の公表なし | 公式の公表なし | 本記事の対象外(省電力CPU機が想定する用途ではありません) |
(出典:Microsoft公式「Windows 11の仕様とシステム要件」)
1行目の4GBと64GBは、Windows 11が起動する下限です。この構成でも動きますが、ブラウザーのタブを開いたまま別のアプリを立ち上げると余裕がなくなります。日常用途で選ぶなら、メモリ8GB以上・SSD 256GB以上を目安に置くと候補を絞りやすくなります。
根拠の列に「公式の公表なし(本記事の判断軸)」と書いた行は、Microsoftが公表している値ではありません。2行目以降は用途から逆算した本記事の目安なので、1行目の公式要件とは分けて読んでください。
用途が2行目に収まる人は、省電力向けの4コアCPUで足ります。ネットの閲覧、動画の視聴、文書作成が中心なら、これ以上のコア数を求める必要はありません。タブを多く開く、オンライン会議を毎日行う、軽い画像編集をするといった3行目に当てはまる人だけ、コア数とメモリを1段上げます。
表の4行目にあたるゲーミング用途は本記事の対象外です。単体GPUを積まない省電力CPUのミニPCで重い3Dゲームを動かす前提には立ちません。動画の書き出しも同じで、この行に当てはまる人は、小型の本体という条件を先に外して探すほうが早く決まります。
安いかどうかは金額ではなく、この表のどの行に自分が入るかで決まります。行が決まれば、必要なスペックもそこで決まります。
ミニPCがなぜ安いのか|理由と、それでも確認したい2点
ミニPCが安いのには、構成上の理由が3つあります。1つ目は筐体が小さく、積む部品そのものが少ないことです。金属やプラスチックの使用量が減り、組み立ての工程も短くなります。本体が小さく軽いぶん、輸送や保管にかかる手間も下がります。
2つ目は、単体GPUや大型の電源・冷却を前提にしない構成が中心であることです。デスクトップで大きな面積と費用を占めるこれらの部品を省くと、本体の価格を押し上げる要素がまとめて減ります。
3つ目は、CPUを日常用途向けの省電力モデルに絞っていることです。上の表の2行目にあたる使い方に合わせて設計されているため、その範囲では性能が足り、範囲を超えると足りません。安さは品質を落とした結果ではなく、用途を絞った結果です。
そのうえで、安いミニPCを選ぶときに確認したい点が2つあります。搭載しているOSの表記と、型番の見方です。順に整理します。
新品はOSのエディション、中古・型落ち機はWindows 11の要件を確認する
本記事で紹介する3台は、いずれもWindows 11を搭載した状態で販売されます。G3SはWindows 11 Pro、EQ14はWindows 11 Home、SER5はWindows 11です。
ProかHomeかは商品ページの表記で分かれます。SER5はエディション(HomeかPro)の記載がありません。Proの機能が要るなら、この表記を先に見てください。
Windows 11の要件にはTPM2.0とUEFIセキュアブートが含まれます(出典:Microsoft公式「Windows 11の仕様とシステム要件」)。この要件が問題になるのは、Windows 11がプリインストールされていない中古・型落ち機を買うときです。中古を見るときは、商品ページでTPM2.0とセキュアブートの表記を確認してください。掲載3台のうちTPM2.0を明記しているのはEQ14です。他の2台はTPMについて商品ページに記載がありませんが、3台とも上記のとおりWindows 11を搭載した状態で販売されます。
Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了しています(出典:Microsoft公式サポート)。安い型落ち機を見かけたときは、搭載OSがWindows 11かを最初に確認してください。
型番はN95・N150・N100が並ぶ|確認する順番は同じ
安いミニPCを探すと、Intel N95・N150・N100といった省電力向けの型番が並びます。数字の大小がそのまま体感の差になるわけではないので、型番だけで決めようとすると迷います。
本記事の掲載機で言えば、N95を搭載するG3Sは4コア4スレッド・最大3.4GHz、N150を搭載するEQ14は4コア4スレッド・最大3.6GHzです。どちらも上の表の2行目、ネット・動画・文書作成のサブ機に当たる範囲に収まります。
型番が変わっても、確認する順番は同じです。コア数、メモリ、SSD容量、OSのエディションの順に商品ページで見ていけば、その1台が自分の行に届くかを判断できます。
安いミニPCのおすすめ3選|用途別に選ぶ
「ミニPC 安いやつ」と探している人は、上の表のどの行に自分が入るかを決めてから選ぶと外しません。ここでは順位を付けず、用途別に3台を挙げます。3台とも表の2行目の目安は満たす構成です。
GMKtec ミニPC G3S(Intel N95・Windows 11 Pro)
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用途をネット・動画・文書作成に絞り、Windows 11 Proの環境を作りたい人に向く1台です。
CPUは第12世代 Intel N95で、4コア4スレッド、最大3.4GHzです。メモリは8GB DDR4、ストレージはSSD 512GBを搭載します。OSはWindows 11 Proです。無線はWi-Fi 5とBluetooth 5.0、映像は2画面出力に対応し、VESA対応なのでモニターの背面に取り付けられます。インターフェースはUSB×4とHDMI×2です。
上の表の2行目に収めて使うなら、メモリ8GBとSSD 512GBは目安の8GB以上・SSD 256GB以上を満たします。構成を絞ったぶん、購入前に確認する項目も少なく済みます。
向かない条件もはっきりしています。メモリはこの3台の中では8GBで最も少なく、増設できるかどうかは商品ページに記載がありません。無線はWi-Fi 5で、後述するEQ14のWi-Fi 6より1世代前の規格です。有線LANのポートについても商品ページに記載がないため、LANケーブルでつないで固定して使う予定なら、購入前に確認してください。
Beelink EQ14(Intel N150・16GB/1TB)
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保存容量に余裕を持たせたい人、有線LANでつなぎたい人に向く1台です。
CPUはIntel Twin Lake N150で、4コア4スレッド、最大3.6GHzです。メモリは16GB DDR4、ストレージはSSD 1TBを搭載します。OSはWindows 11 Homeです。無線はWi-Fi 6とBluetooth 5.2、映像はHDMI×2で4K@60Hzに対応します。USB3.2、WOL、TPM2.0も備えます。
この3台のうち、有線LANポートを2つ備えるのはEQ14です。デュアル1000M LANなので、有線を前提にした置き方や、回線を分ける構成にそのまま乗せられます。写真や動画を本体に貯めていく使い方でも、SSD 1TBなら上の表の3行目が求めるSSD 500GB以上を大きく上回ります。
向かない条件は、OSがWindows 11 Homeであることです。Proが必要な人には向きません。CPUは4コア4スレッドで、SER5の6コア12スレッドに比べると、同時に走らせる処理の余地は小さくなります。モニター背面に取り付けるVESA対応は商品ページに記載がないため、背面に固定する前提なら購入前に確認してください。
Beelink SER5(Ryzen 5 5500U・32GB/500GB)
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タブやアプリを多く開き、処理の余裕を優先したい人に向く1台です。
CPUはAMD Ryzen 5 5500Uで、6コア12スレッド、最大4.0GHzです。メモリは32GB DDR4、ストレージはSSD 500GBを搭載します。OSはWindows 11です。無線はWi-Fi 6とBluetooth 5.2、映像は4Kの2画面出力に対応します。
この3台の中ではメモリ32GBが最も多く、動作クロックの上限4.0GHzも最も高い値です。上の表の3行目、タブを多く開く・オンライン会議・軽い画像編集という使い方に、コア数とメモリの両方で届きます。
向かない条件は保存容量です。SSDは500GBで、この3台の中では最も小さい容量になります。Windowsのエディション(HomeかPro)は商品ページに記載がないため、Proが要る場合は購入前に確認してください。有線LANやVESA対応についても商品ページに記載がないので、ケーブルでつなぐ前提やモニター背面に取り付ける前提なら、同じく購入前に確認が必要です。
まとめ|条件別に選ぶなら、この1台

ミニPCが安いのは、筐体を小さくし、単体GPUや大型の電源・冷却を前提にせず、CPUを日常用途向けの省電力モデルに絞った結果です。確認するのはWindows 11の要件と、OSのエディション表記の2点だけです。
用途をネット・動画・文書作成に絞り、Windows 11 Proの環境を作りたいなら GMKtec ミニPC G3S です。
保存容量に余裕を持たせたい、有線LANでつなぎたいなら Beelink EQ14 です。
同時に開くアプリが多く、処理の余裕を優先するなら Beelink SER5 です。
3つのどれにも当てはまらないなら、上の表に戻って自分がどの行に入るかを決めてから、もう一度候補を見てください。
本記事はGGplay編集部が、各商品ページの表記とMicrosoft公式のシステム要件を照合して作成しました。編集方針は運営者情報をご覧ください。
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