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L字デスクのゲーミングレイアウトは、壁2面型・コーナー型・間仕切り型の3つに整理できます。分かれ目は、L字の長辺をどこへ向けるかだけです。部屋の角を使うならコーナー型、配線を1カ所へまとめるなら壁2面型、机の裏を通路や背面の映り込みに使うなら間仕切り型を選びます。L字型のデスクは形が大きいぶん、置き方を先に決めると迷いが消えます。
この記事は、置き方を決める数値基準 → 3つの型 → 機器の置き場所、の順に読めます。
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L字デスクのレイアウトを決める前に押さえる数値基準

厚生労働省が職場の情報機器作業向けに公表した基準を、自室のL字デスクをどこへ向けて置くかを決める物差しとして使います。
| 決めること | 数値の基準 | 出典 |
|---|---|---|
| 画面までの距離 | おおむね40cm以上を確保できる奥行きにする | 厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」 |
| 画面の高さ | 画面の上端が目の高さとほぼ同じか、やや下 | 同ガイドライン |
| 手元の明るさ | 書類上・キーボード上で300ルクス以上 | 同ガイドライン |
| 窓からの明るさ | 窓にブラインドまたはカーテン等を設けて明るさを調整する | 同ガイドライン(グレア防止) |
| 脚まわりと机上の広さ | 脚が窮屈にならない空間と、キーボード・マウス・書類を並べられる作業面を確保する | 同ガイドライン |
1つめは奥行きです。置きたい場所ごとに、画面までおおむね40cm以上の視距離を確保できる奥行きが取れるかを先に確かめます。奥行きが足りない場所は、3つの型のどれを選んでも同じ問題が残ります。
2つめは向きです。画面の高さ・手元300ルクス・窓からの明るさの3つは、窓と照明の位置に対して画面をどちらへ向けるかで決まります。ブラインドやカーテンで明るさを調整できる向きに、画面を向けます。
3つめは壁面長です。部屋の長辺と短辺をメジャーで別々に実測し、窓枠・幅木・ドア枠の出っ張りを含めた実寸で控えます。この2つの数値を、このあとの3つの型の判断材料にそのまま使います。
4つめは表に無い数値の扱いです。脚まわりの空間と作業面の広さにはガイドラインに数値の指定が無く、ゲーミング用途に限定した机上寸法の公表もありません。よって部屋とモニター構成に合わせて実測で決め、購入前に商品ページで幅・奥行き・耐荷重・天板の厚みを確認します。
【壁2面型】L字の長辺と短辺を壁に沿わせる配置

壁2面型は、部屋の隅に背を向け、L字の長辺と短辺をそれぞれ別の壁に沿わせる置き方です。天板の外周が壁と平行に並ぶため、部屋の中央へ張り出す部分が生まれません。家具の並びを崩さずに机を足したい部屋に向く配置です。
採寸は、壁2面の長さを別々に測るところから始めます。合計の長さでは判定できません。長辺を置く壁と短辺を置く壁で、それぞれ何cm使えるかが要ります。メジャーは幅木の上ではなく床から数cm上を通し、窓枠・幅木・ドア枠の出っ張りを含めた実寸で控えます。出っ張りの分だけ天板が壁から浮き、その浮いた寸法がそのまま奥行きの目減りになるためです。
長辺と短辺のどちらを長いほうの壁に付けるかは、部屋の出入り口で決めます。ドアから見て手前に短辺が来ると、入室時に体の横を天板の角がかすめます。ドアの開閉線と天板が重ならない側へ短辺を回すと、通路の幅を削らずに済みます。左右の向きが固定された天板もあるため、置きたい向きを先に決めてから、その向きに合う形を探す順番になります。
配線は3つの型のなかで短くまとまります。壁沿いに置くと、コンセントとLANの差込口が机の背面側の一辺に集まるためです。延長タップは、電源の差込口に近いほうの脚元へ寄せ、そこから長辺側へケーブルを流すと、机上に立ち上がる本数を減らせます。机の下で分岐させる場所を1カ所に決めてから、必要なケーブルの長さを測ります。
画面が壁を向くのも壁2面型の利点です。窓が背中側か横に来るため、画面に窓が映り込む向きを避けやすくなります。背中側の窓から直射光が入る時間帯は画面が見えづらくなりやすいので、ブラインドやカーテンで明るさを調整できるようにしておきます。手元の明るさは机の上に落ちる照明の位置で決まるため、天井照明の真下から外れる場所を使うなら、デスクライトを足す前提で考えます。
向かないのは、使いたい壁に窓や引き戸がある部屋です。掃き出し窓の前をふさぐ置き方、エアコンの吹き出し口や配電盤の前に天板が重なる置き方も避けます。カーテンレールの下端より天板が高くなるとカーテンの開閉ができなくなるので、この高さも先に確かめます。壁付けにすると奥行きが取れず画面が近くなる部屋では、おおむね40cm以上の視距離を確保できるかを、机を買う前に測ります。
【コーナー型】部屋の角にL字の内側を向ける配置
コーナー型は、L字の内側の角を部屋の角に合わせ、体の正面を角へ向ける置き方です。壁2面型と天板の位置は似ていますが、椅子と体の向きが違います。壁2面型は壁と平行に座り、コーナー型は角に対して斜めに座ります。この座り方の差が、手の届く範囲と視線の動き方を変えます。
正面を角に向けると、視線を左右へ振るだけで長辺と短辺の両方へ手が届きます。手前の作業面にはキーボードとマウス、奥と短辺側には使用中に触らないものを振り分けると、腕を伸ばす回数が減ります。コントローラーやヘッドセットの置き場は、座ったまま手が届く短辺の手前側にまとめます。
6畳前後の部屋では壁沿いがベッドや収納で埋まっていることが多く、角だけが空いている状態がよく起こります。コーナー型はこの状態でも成立する配置です。使いたい角から左右の壁沿いへ、それぞれ何cm空いているかを測ります。この2つの数値が置きたい天板の長辺と短辺の寸法を上回っていれば収まります。部屋の面積や畳数からは判定できないので、壁沿いの空き寸法で確かめます。
モニターを角に置くと、画面までの距離は天板の角から座面までの直線で決まります。この直線は長辺に沿って座るときより長く取れるため、おおむね40cm以上の視距離は確保しやすくなります。一方で画面が体から離れる分、文字の表示サイズは大きめに変える前提で考えます。
角に寄せると背面に三角形の隙間ができます。ここはPC本体や配線の逃げ場として使えますが、掃除機が入らない死角にもなります。あとから手を入れる前提なら、天板と壁のあいだに手が入る余地を残して置きます。
向かないのは、使いたい角にコンセントが無い部屋です。角は壁の端にあたるため差込口が来ないことが多く、電源を引くと部屋を横断する延長ケーブルが必要になります。ドアの開閉線と机の角が重なる部屋も避けます。天板の角が斜めにカットされた形状では、正面にモニターを置くと奥行きが足りなくなるため、角へ向けて座る前提の形かどうかを商品ページで確かめます。
角の内側は椅子を引ける距離が取りにくく、体の向きを固定しやすい配置です。立ち座りのたびに椅子を斜め後ろへ引くことになるので、角から椅子の後端までの距離も測っておきます。
【間仕切り型】L字の短辺を部屋の中央へ張り出す配置
間仕切り型は、長辺だけを壁に付け、短辺を部屋の中へ突き出す置き方です。突き出した短辺が壁のかわりになり、1つの部屋を作業側と生活側に分けます。ワンルームでベッドと机を同じ空間に置く場合に、視界の切り替えを作れる配置です。
長辺を付ける壁は、コンセントのある側を選びます。間仕切り型は壁に接する面が1面しかないため、電源を取れる面がそこに限られるためです。その1面で電源とLANの両方をまかなえるかを、置き方を決める前に確かめておきます。
机の裏側に通路と背景が生まれるのが、間仕切り型の特徴です。背面を撮影に使う人は、カメラに何が映るかを置き方の段階で決めます。短辺の裏に来るのが壁なのか部屋の生活側なのかで、映り込みの対処が変わります。生活側が背景に入るなら、そこへ棚やカーテンを置く前提で短辺の向きを決めます。
張り出した短辺の周囲には、人が通る幅を残します。残す幅は部屋の実測値から決めます。長辺の壁面長から天板の幅を引いた残りと、短辺の突き出し量から向かい側の家具までの距離、この2つを測って、椅子を引いた状態でも通れるかを確かめます。椅子の後ろを人が通るなら、椅子を引く距離ぶんを足して考えます。
ベッド側と作業側を分けたい人には、短辺の高さも判断材料になります。天板の高さは座って使う前提の寸法なので、立ったときの目線は遮りません。視線まで遮りたい場合は、短辺の上に置く棚やモニターで高さを足す形になります。
向かないのは、ワンルームで動線が1本しか取れない部屋です。短辺が通路を横切ると、部屋の中を回れなくなります。机の下を通す配線が床を横断してしまう部屋も避けます。壁から離れる分だけ電源までの距離が伸びるので、床を這うケーブルの本数と長さは、置き方を決める段階で数えておきます。
掃除の手間も先に見ておきます。短辺の裏側は壁と接していないため、両面から埃が入ります。ロボット掃除機を使う部屋では短辺の脚が通路の中央に立つことになるので、脚の形と位置を先に見ておきます。
ゲーミングPCとモニターをどこに置くかで3型の相性が変わる
置き方が決まったら、ゲーミングPC本体の置き場所を決めます。候補は短辺の天板上、床置き、デスク下の棚の3つです。天板上に置くと映像ケーブルは短く済み、電源ケーブルは机の高さぶん余分に要ります。床置きは電源が近くなる代わりに、モニターまでの映像ケーブルが天板の高さぶん長くなります。デスク下の棚はその中間で、棚の位置によって必要な長さが変わります。
ケーブルの必要な長さは、部屋と機器の組み合わせで変わります。具体的な寸法は、置き場所を決めたあとに机の外周をメジャーでたどって測ります。天板の裏を通す前提なら、その回り道の分も足します。
どの置き場所でも、吸気口と背面端子を壁や板でふさぎにくい向きを選びます。壁2面型とコーナー型は本体の背面が壁に近づくので、端子面を部屋の内側へ向けます。間仕切り型は本体の周囲が空くため、向きの自由度が高い配置です。ケーブルを挿したときに端子が壁へ押し付けられないかを、置く前に確かめます。
モニターを2枚以上並べるときは、L字の角を境に振り分けるか長辺に並べるかで、必要な奥行きが変わります。長辺に並べると2枚とも正面から離れた位置に来るため、おおむね40cm以上の視距離は取りやすくなります。角を境に振り分けると2枚目が体の横に来るので、正面の1枚で距離を合わせれば済みます。
3つの型それぞれで収まり方が違います。壁2面型は長辺への横並びが収まりやすく、角に置くと壁の入隅で画面が傾きます。コーナー型は角を境に振り分ける置き方と相性が良く、視線を振るだけで2枚を見渡せます。間仕切り型は長辺への横並びが基本で、短辺を配信用のサブ画面に使う分け方ができます。
モニターアームを使う場合は、天板の厚みとクランプの可否、L字の角部分に補強が入っているかを商品ページの表記で確認します。L字の天板は2枚の板をつないだ構造のものがあり、つなぎ目にクランプを噛ませられない場合があります。アームを付けたい位置が決まっているなら、その位置の厚みと下地を先に確かめます。
ゲーミングデスクとして使うL字デスクは、天板の広さではなく、機器の置き場所まで含めて置き方を決めます。本体・モニター・アームの3つが収まって、選んだ型が成立します。
まとめ|条件別にレイアウトを1つに決める

3つの型は優劣ではなく、部屋の条件で分かれます。窓が机の正面に来る部屋、配線を1カ所へまとめたい人は壁2面型を選びます。壁が家具で埋まっていて角しか空いていない部屋はコーナー型を選びます。机の裏を通路にする人、背面を撮影に使う人は間仕切り型を選びます。
どの型でも、決める前に部屋の長辺と短辺の壁面長を別々に測り、画面までおおむね40cmを確保できる奥行きが取れるかを確認します。この2つの数値が手元にあれば、3つのどれを選ぶかは机の前で迷わず決まります。
置き方が決まって製品そのものを選ぶ段になったら、天板の幅と奥行き、L字の向きが左右どちらかを製品ページの寸法表記で確認します。向きが固定された天板を先に買うと、決めたレイアウトに合わせられなくなります。
この記事はGGplay編集部が公的機関の公表資料をもとに作成しました。編集方針・運営者情報は https://ggplay.jp/about-ggplay/ をご覧ください。
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