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Arctis GameBudsのIP55とは|防水イヤホンの等級と競合2機の差

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SteelSeries Arctis GameBudsはIP55防塵防水に対応します。防じんが5、防水が5です。防水イヤホンの等級は、IPコードの2桁目の数字で決まります。

この記事はArctis GameBudsを軸に、①等級の数字が何を対象にしているか ②表記の書き方が違う2機種と何が変わるか ③自分の使い方が等級の範囲に入るか、の順に進みます。数字の意味をつかめば、汗・雨・シャワー・入浴のどこからが範囲外かを線引きできます。

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防水イヤホンの等級はIPコードの数字で決まる

防水イヤホンの等級はIPコードの数字で決まるの4つのチェックポイント(図解)

IPコードは、機器の外郭による保護等級を示す規格です。1桁目が粉じん、2桁目が水に対する保護を表し、等級ごとに試験の内容が決まっています。当てる水の量や水深まで数値で規定されているため、言葉ではなく数字で比べられます。

防水性能は「防水レベル」「防水ランク」と呼ばれることもありますが、共通の物差しになるのはIPコードの数字だけです(出典:川重テクノロジー「IP試験(防じん試験・防水試験)」、アイアール技術者教育研究所の防水規格の解説、電気安全環境研究所(JET)「IP試験」)。

等級 規格上の内容 試験で当てる水の量・条件
IPX4 あらゆる方向からの飛まつに対する保護 飛まつ 約10L/min
IPX5 あらゆる方向からの噴流に対する保護 噴流 約12.5L/min
IPX6 暴噴流に対する保護 暴噴流 約100L/min
IPX7 一時的潜水に対する保護 水深1mで30分
IPX8 継続的潜水に対する保護 製造業者が定める水深と時間
IP5X 侵入した粉じんが内部機器に影響しない 防じん試験(粉じんの中に置く)
IP6X 粉じんが侵入しない 耐じん試験(粉じんの中に置く)

この記事で軸にするSteelSeries Arctis GameBudsはIP55で、防じんが5、防水が5です。表Aでいえば第2特性数字5の行にあたります。

第2特性数字(防水)は4・5・7・8で対象になる水が変わる

飛まつ(約10L/min)から噴流(約12.5L/min)、暴噴流(約100L/min)、一時的潜水(水深1mで30分)、継続的潜水(製造業者が定める水深と時間)へと、当たる水そのものが変わります。

4と5の間には、面で当たる水と勢いのある水という線があります。数字が大きいほど安心、で終わらせずにこの線を見てください。なお「完全防水」はIPコードの等級の名前ではありません。

「IPX」のXは、その数字を規定しないという意味

IPコードは1桁目が粉じん、2桁目が水に対する保護等級です。Xは「その数字を規定しない」という意味なので、IPX4は防水だけを示し、IP55は防じんと防水の両方を示します。IPXだから防塵性能が無い、という読み方はできません。

規格の側にも動きがあります。2026年1月20日、JIS C 0920がJIS C 60529:2026へ改正され、規格番号が国際規格IEC 60529とそろいました(出典:日本規格協会のプレスリリース)。

SteelSeries Arctis GameBudsのIP55防塵防水と主な仕様

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ここからは主役の1機種を項目ごとに分解します。表Bは商品ページの記載とメーカー公式の公表値を、出どころの列で分けた一覧です。同じ「防水」でも、どこに書かれた数字なのかで確かめ方が変わります。

確認できなかった項目は行ごと落としてあり、空欄も推定値も入れていません。ドライバーサイズと重量は公式の公表を確認できていないため、行を立てていません。

項目 内容 出どころ
ブランド SteelSeries 商品ページの記載
製品名 Arctis GameBuds 商品ページの記載
商品番号 61680 商品ページの記載
防じん・防水 IP55防塵防水 商品ページの記載
接続 2.4GHz/Bluetooth 5.3 商品ページの記載
対応機器 PS5/Switch/PC/スマホ 商品ページの記載
ノイズキャンセリング ANC 商品ページの記載
充電 急速充電 商品ページの記載
カラー ブラック 商品ページの記載
連続再生 本体10時間+ケース30時間の合計40時間 メーカー公式の公表値
急速充電の時間 15分の充電で3時間 メーカー公式の公表値
ANCの構成 4つのマイクを使うハイブリッド方式 メーカー公式の公表値

IP55が対象にする水と、対象にしない水

表Aと突き合わせます。第1特性数字5は、侵入した粉じんが内部機器に影響しない程度までを対象にします。第2特性数字5は、約12.5L/minの噴流水までが対象です。

水に沈める使い方は、IP55の等級の範囲外です。水泳や水没についてはメーカー公式にも案内を確認できていません。等級の範囲外だと分かったうえで扱う項目になります。

ゲーム機との接続と、公式が公表する再生時間

接続は2.4GHzワイヤレスとBluetooth 5.3の2系統です。完全ワイヤレスの形状で、PS5・Switch・PC・スマホへの対応を商品ページに明記しています。

連続再生はイヤホン本体10時間とケース30時間で合計40時間、急速充電は15分の充電で3時間です(出典:SteelSeries公式のプレスリリース)。ANCは4つのマイクを使うハイブリッド方式です。

INZONE Buds(WF-G700N)・SOUNDPEATS C30との差分表

イヤホン 防水のイメージ写真(INZONE Buds(WF-G700N)・SO)

ここから2機種と並べます。この2機種はこの記事で購入をすすめる対象ではなく、表記の違いを見るための比較対象です。

3機種の違いは、防じんの数字が書かれているか/防水の数字が4か5か/その数字がどこに書かれているか、の3点に出ます。3機種そろって確認できた項目だけを行に立てました。連続再生の行は、出どころも単位もそろわないため立てていません。

項目 SteelSeries Arctis GameBuds ソニー INZONE Buds(WF-G700N) SOUNDPEATS C30
防じん・防水の表記 IP55防塵防水(商品ページの記載) IPX4相当(メーカー公式の公表値) IP54防塵防滴(商品ページの記載)
第1特性数字(防じん) 5 表記なし(Xは規定しないという意味) 5
第2特性数字(防水) 5 4(公式の表記は「IPX4相当」) 4
その等級が対象にする水 噴流水 約12.5L/min 飛まつ 約10L/min(公式の表記は「IPX4相当」) 飛まつ 約10L/min
接続方式 2.4GHz・Bluetooth 5.3 2.4GHz(USB Type-Cトランシーバー同梱)・LE Audio対応 Bluetooth 6.0
ゲーム機への対応の記載 PS5・Switch・PC・スマホ PS5・Switch・PC・スマホ 記載がありません(IOS/Android対応)

IP55・IP54・IPX4相当を同じ物差しに並べ直す

IP55とIP54の差は防水の数字1つです。この1つで、噴流水が対象に入るかどうかが変わります。本記事で比べる3機種のうち、第2特性数字が5なのはArctis GameBudsです。

IPX4相当は防じんの数字が規定されていないため、粉じんについては等級で比べられません。防水レベルだけを見て並べると、この違いが見えなくなります。

販売ページの表記だけでは等級が分からないことがある

確認は2段です。①販売ページの商品名で「IP」から始まる表記を探す ②見つからなければメーカー公式の仕様ページを確認する、の順に進めます。

ソニー INZONE Buds(WF-G700N)が実例です。販売ページの商品名に防水の表記は無く、防滴性能はソニー公式の仕様ページで「IPX4相当」と公表されています(出典:ソニー公式サイト「INZONE Buds 主な仕様」)。販売ページに書かれていないことは、防水性能が無いことを意味しません。

用途・条件別の判定|汗・雨・シャワー・入浴・粉じん

イヤホン 防水のイメージ写真(用途・条件別の判定)

表Dは、メーカーの説明を写したものではありません。表Aの定義と、表B・表Cで確認した等級だけを根拠にした独自の整理です。

この表が示すのは等級の対象になるかどうかであって、その使い方をすすめているものではありません。判定は「等級の対象内」「等級の範囲外」「この記事の情報では決められない」の3段だけを使います。

使い方 SteelSeries Arctis GameBuds ソニー INZONE Buds(WF-G700N) SOUNDPEATS C30 根拠
室内での長時間プレイ・机まわりの粉じん 等級の対象内 この記事の情報では決められない 等級の対象内 表C 第1特性数字(5/表記なし/5)
ランニング・ジムでの汗 等級の対象内 等級の対象内 等級の対象内 表A 飛まつ 約10L/min
屋外での急な雨 等級の対象内 等級の対象内 等級の対象内 表A 飛まつ 約10L/min
シャワーの水流を直接あてる 等級の対象内 等級の範囲外 等級の範囲外 表A 噴流 約12.5L/min
入浴中に湯船へ落とす・水に沈める 等級の範囲外 等級の範囲外 等級の範囲外 表A 水深1mで30分
プール・水泳・海(サーフィンなどの海水) この記事の情報では決められない この記事の情報では決められない この記事の情報では決められない 表Aの試験は水の条件が定められた環境。塩素水・海水は各社の利用条件で確認
サウナ・高温の環境 この記事の情報では決められない この記事の情報では決められない この記事の情報では決められない IPコードは水と粉じんの規格で温度は対象外

表Dでソニー INZONE Buds(WF-G700N)の等級を根拠にした判定は、すべて公式の表記「IPX4相当」にもとづきます。1行目でこの機種が「決められない」なのは、防塵性能が無いという意味ではなく、IPXのXの位置が等級として規定されていないという意味です。等級の対象内であることは、故障しないことの保証ではありません。

汗と小雨は第2特性数字4から、シャワーは5から

ランニングやジムでのトレーニングなど、汗をかくスポーツの場面は第2特性数字4から等級の対象に入ります。汗や小雨のように面で当たる水は飛まつ(約10L/min)、シャワーのように勢いのある水は噴流(約12.5L/min)の範囲です。運動の強度や汗の量で等級が上下することはありません。

主役の判定が「等級の対象内」であっても、メーカー公式が想定用途として案内しているのは雨天の外出やジョギングまでで、水流を直接あてる使い方についての案内は確認できていません。

入浴・プール・海を条件にする人が確認すること

水に沈める使い方は、第2特性数字7(水深1mで30分)から等級の対象に入ります。この記事の3機種はいずれも範囲外です。

プールや海での使用は、水の条件が試験と異なります。サーフィンのように海水がかかる使い方も同じ扱いで、等級だけでは可否を決められません。各社の利用条件で確認する項目です。

Arctis GameBudsが向かない条件と、2機種を選ぶ場合

イヤホン 防水のイメージ写真(Arctis GameBudsが向かない条件)

ここでの「向かない」は読者の条件に対する適否で、表Dの判定語とは別の軸です。

ソニー INZONE Buds(WF-G700N)は、防滴性能が公式の仕様ページで「IPX4相当」と公表されています。シャワーのような噴流水は、この等級が対象にする水の範囲を超えます。防じんの数字はIPXのXの位置にあたるため、等級としては規定されていません。

SOUNDPEATS C30は第2特性数字が4で、噴流水は等級の範囲外です。ゲーム機での使用を前提にする人には、商品ページにPS5やSwitchへの対応も、2.4GHzワイヤレス接続も記載がありません。

有線接続・水没を条件にする人には向かない

主役にも向かない条件が2つあります。入浴・プール・水泳のように水に沈める使い方はIP55の等級の範囲外で、水泳や水没についてメーカー公式の案内も確認できていません。

3.5mmの有線接続を条件にする人には、商品ページに有線接続の記載がありません。記載が無いことは、その機能が無いことを意味しません。

IPコードの読み方でつまずきやすい5つの質問

IPコードの読み方でつまずきやすい5つの質問(図解)

IPX4とIPX5は何が違いますか?

対象になる水が違います。IPX4は飛まつ(約10L/min)、IPX5は噴流(約12.5L/min)です。汗や小雨は4の範囲、シャワーのように勢いのある水は5の範囲になります。

お風呂やサウナでイヤホンは使えますか?

水に沈める使い方は第2特性数字7(水深1mで30分)から等級の対象になるため、この記事の3機種はいずれも範囲外です。サウナについては、IPコードが水と粉じんに対する保護の規格で、温度を対象にしていません。なお「完全防水」は等級の名前ではありません。

「防滴」と「IPX4」は同じ意味ですか?

同じ意味とは言えません。「防滴」は等級の名称ではないためです。IPコードの数字が書かれているかどうかで、他の商品と比べられるかが変わります。

汗で故障させないためには何等級を選べばいいですか?

汗や小雨の範囲を対象にするのは第2特性数字4以上です。ただし等級を満たすことは、故障しないことの保証ではありません。使い方と手入れは別に考える項目です。

濡れたあとは何を確認すればいいですか?

水分を拭き取ってから充電することを手順に入れます。充電端子や充電ケースの等級は、本体とは別に確認する項目です。

まとめ|条件別に1つ決める

イヤホン 防水のイメージ写真(まとめ)

シャワーのような勢いのある水まで等級の対象に入れたいなら、SteelSeries Arctis GameBudsです。IP55防塵防水に対応し、本記事で比べる3機種のうち第2特性数字が5なのはこの1機種です。

ソニー INZONE Buds(WF-G700N)が気になる場合は、防水の表記が販売ページの商品名に無いため、ソニー公式サイトの「INZONE Buds 主な仕様」ページで「IPX4相当」の表記を確認してから決めます。勢いのある水を等級の対象に入れなくてよいなら、第2特性数字4(飛まつ 約10L/min)で自分の使い方が足りるかを表Dの行で判定してから決めます。

GGplay編集部は、商品ページの記載とメーカー公式の公表値を1件ずつ数え、出どころを分けて表にまとめました。運営者情報もあわせてご覧ください。

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