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ゲーミングPCの高性能CPUは、ゲーム側の要求ではなく、自分が出したいフレームレートと同時にやる作業で線が決まります。ゲームが起動するだけなら公式の推奨欄を満たせば足りますが、フレームレートを伸ばしたい人と、配信や録画を並行したい人とでは、必要になるコア数もキャッシュ量も変わってきます。
この記事は、ゲーム公式の動作環境ページを6タイトル分と、現行世代のデスクトップ向けCPU6モデルの公式仕様ページを、1件ずつ開いて確認したうえで書いています。確認日は2026年9月4日です。
以降は読者から実際に届く問いの形で見出しを立て、各見出しの冒頭で先に答えを出します。数字は公式が公表している値だけを使い、測っていない性能差や価格には触れません。読み進めながら、自分の条件に合う段を1つ選んでください。
📖 目次(タップで開閉)
ゲーミングPCのCPUは、どこからが「高性能」ですか?

「ゲームが動くかどうか」の線は、ゲーム公式の推奨欄で決まります。ただし水準はタイトルによって幅があり、確認した6タイトルのうち推奨に相当する欄があるのは5タイトル、そのうち3D V-Cache搭載モデル(Ryzen 7 7800X3D)を挙げているのは1タイトルです。残りはCore i5/Ryzen 5クラスまでの表記にとどまります(6タイトルを1件ずつ確認。タイトル単位で数え、2026年9月4日確認)。
つまり高性能CPUを名乗る線は、ゲーム側ではなく「フルHDで高いフレームレートを出す」「配信や録画を同時に回す」というやりたいことの側にあります。ゲーム公式が示すのは動く条件までです。
ゲーミングPCで線を引くなら、①遊ぶタイトルの推奨欄を満たす、②現行世代(AM5・LGA1851)の6コア以上、③同時作業があるならコア数とスレッド数を増やす、の3段で考えます。
【図解】やりたいこと → 優先して見る公表値 → 候補クラス(編集部作成)
- 公式の推奨欄を満たせばよい
- 優先して見る公表値 = コア数/スレッド数/ソケット
- 候補クラス = 現行世代の6コア12スレッド(Ryzen 5 9600X)/14コア(Core Ultra 5 245K)
- フルHDで高いフレームレートを狙う
- 優先して見る公表値 = L3キャッシュ量/最大ブーストクロック
- 候補クラス = 3D V-Cache搭載の8コア16スレッド(Ryzen 7 9800X3D/Ryzen 7 9850X3D)
- 配信・動画編集も同時にやる
- 優先して見る公表値 = コア数/スレッド数/電力の公表値
- 候補クラス = 16コア32スレッド(Ryzen 9 9950X3D)/20コア(Core Ultra 7 265K)
ゲーム公式が「推奨」に挙げているCPUは、どのくらいの型番ですか?
公式ストア・公式サイトの動作環境ページを6タイトル分、1件ずつ確認しました(タイトル単位で数え、同一タイトルの言語版・追加コンテンツは1件として数えました。確認日は2026年9月4日)。そのうち推奨に相当する欄があったのは5タイトル、推奨欄にCPUの型番まで書かれていたのは4タイトル、3D V-Cache搭載モデルを挙げていたのは1タイトルです。
残りはシリーズ名だけの表記か、推奨欄そのものが無いタイトルでした。実際の表記は次のとおりです。
| タイトル | 最低欄のCPU | 推奨欄のCPU | 備考 |
|---|---|---|---|
| モンスターハンターワイルズ | Intel® Core™ i5-10400 or Intel® Core™ i3-12100 or AMD Ryzen™ 5 3600 | Intel® Core™ i5-10400 or Intel® Core™ i3-12100 or AMD Ryzen™ 5 3600 | 最低欄と推奨欄が同じ表記 |
| サイバーパンク2077 | Core i7-6700 or Ryzen 5 1600 | Core i7-12700 or Ryzen 7 7800X3D | 推奨欄に3D V-Cache搭載モデルを表記 |
| マーベル・ライバルズ | Intel Core i5-6600K or AMD Ryzen 5 1600X | Intel Core i5-10400 or AMD Ryzen 5 5600X | 両欄とも型番まで表記 |
| エーペックスレジェンズ | AMD FX 4350 or Equivalent, Intel Core i3 6300 or Equivalent | Ryzen 5 CPU or Equivalent | 型番でなくシリーズ名まで/Intel型番の併記なし |
| Counter-Strike 2 | 4つのハードウェアCPUスレッド-インテル® Core™ i5 750以上 | 公式に推奨欄なし | 最低欄のみ・スレッド数で記述 |
| VALORANT | 最低スペック / 30 fps=Intel i3-540、AMD Athlon 200GE | 推奨スペック / 60 fps=Intel i3-4150、AMD Ryzen 3 1200 | ハイエンドスペック / 144 fps以上=Intel i5-9400F 2.90GHz、AMD Ryzen 5 2600X の欄あり |
(出典:Steam公式ストアページの動作環境/VALORANT公式サイト「スペック」。いずれも2026年9月4日に確認)
この6行を並べると、推奨欄は世代ごとのミドルクラスを指すタイトルと、シリーズ名だけで幅を持たせるタイトルに分かれます。動作環境は配信元が更新するので、購入前に公式ページで確かめてください。
144fps以上を狙うときは、公式のどの欄を見ればいいですか?
VALORANT公式サイトのスペック表は、欄そのものがフレームレートで区切られています。公式の表記どおり「最低スペック / 30 fps」「推奨スペック / 60 fps」「ハイエンドスペック / 144 fps以上」の3段構成です(出典:VALORANT公式サイト「スペック」。2026年9月4日確認)。
そのハイエンドスペック / 144 fps以上の欄に置かれているのは、Intel i5-9400F 2.90GHzとAMD Ryzen 5 2600Xです。高いフレームレートを狙うことが、そのまま現行の上位モデルを要求するわけではありません。
ただし公式表の基準はタイトルごとに違います。描画の重いタイトルでは同じ読み方が通らないので、狙うフレームレートの欄を遊ぶタイトルごとに開いて確かめてください。
高性能CPUにすると、ゲームの何が変わりますか?

高性能CPUにして変わるのは主に3つです。①フレームレートが落ち込む場面の下限、②マップ読み込みなど待ち時間の長さ、③ゲームと同時に配信・録画・通話を回したときの安定です。いずれも上がりやすい要素・影響しやすい部分という程度の話で、何fps上がるかは測っていないので書きません。
逆に、画質設定そのものや、解像度を上げたときの見た目はGPU側の担当です。ここを切り分けておくと、CPUを替えても変わらない部分に費用を向けずに済みます。テクスチャの精細さやレイトレーシングの効き方は、CPUの型番を上げても直接は動きません。
公式が公表しているのはコア数・スレッド数・キャッシュ量・クロック・電力・ソケットまでです。実際にどれだけ伸びるかはタイトルと構成の組み合わせで変わるため、この記事では公表値の差だけを扱います。
CPUとGPUは、どちらを先に高性能にすべきですか?
遊ぶタイトルの公式推奨欄で、CPU欄とGPU欄のどちらを満たせていないかを先に確認してください。満たせていない側が先です。手元の構成の型番を推奨欄の表記と1行ずつ突き合わせるだけなので、体感の議論に入らずに順番を決められます。
両方満たしているのに高いフレームレートが欲しい場合は、CPU側の仕事量から考えます。1秒あたりに表示するフレーム数が増えるほど、そのフレームを作るための処理も同じ回数だけ増えるためです。上限を上げた直後に効いてくる部分です。
そのうえで、遊ぶタイトルが競技系で高いフレームレートを前提にするならCPU側、シングルプレイで画質を上げたいならGPU側、という振り分けになります。どちらも公式の推奨欄という共通の物差しで測れます。表記を突き合わせた結果が、そのまま優先順位になります。
解像度を上げると、CPUの影響は小さくなりますか?
解像度を上げるほどGPUが処理する画素が増えるため、同じ構成でもCPU側に余裕が生まれやすくなります。1フレームあたりの描画に時間がかかるようになると、フレームを用意するCPU側の待ち時間が相対的に増えるからです。
どれくらい小さくなるかは測っていないので書きません。方向として、4Kで遊ぶ人と、フレームレートを優先する人では、CPUに求める水準が変わるところまでを押さえてください。割合の数字は本記事では扱いません。
4K中心なら推奨欄を満たす現行世代で足り、フルHDでフレームレートを詰めるならキャッシュ量とクロックを見る、という読み分けになります。同じCPUでも、遊ぶ解像度が変われば求める水準は動きます。
いま組むなら、どの世代・どのソケットのCPUを選べばいいですか?

デスクトップ向けの現行ソケットは、AMDがAM5、IntelがLGA1851です。この2つから選べば、メモリはDDR5で揃います。ソケットが決まればマザーボードとメモリの規格も同時に決まるので、CPUの型番より先にこの2択を確定させてください。
次の表2を読むときに、先に押さえておく点が1つあります。AMDとIntelは公表している項目名そのものが違うので、同じ列に混ぜて読まないでください。AMDは「デフォルトTDP」「L3キャッシュ」、Intelは「Processor Base Power」「Intel Smart Cache」という名前で公表しています。
名前が対応していても、測り方が同じであるという公表はありません。したがって表2のキャッシュ列と電力列は、AMDどうし・Intelどうしで見比べる列として使ってください。
【図解】AMDとIntelで名前が違う公表項目の対応(編集部作成)
- 電力(基準側):AMD「デフォルトTDP」 ↔ Intel「Processor Base Power」
- キャッシュ:AMD「L3キャッシュ」 ↔ Intel「Intel Smart Cache」
- 電力(上限側):AMDに同名の欄なし ↔ Intel「Maximum Turbo Power」
- 読み方の注意:左右は対応する項目名ですが、同じ定義の数値ではありません。2社の値を足したり引いたりして比べないでください。
| モデル名 | コア数 | スレッド数 | 最大ブーストクロック | キャッシュ(公式表記) | 電力の公表値(公式表記) | ソケット | メモリ規格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| AMD Ryzen 7 9800X3D | 8コア | 16スレッド | 最大5.2GHz | L3キャッシュ 96MB | デフォルトTDP 120W | AM5 | DDR5 |
| AMD Ryzen 7 9850X3D | 8コア | 16スレッド | 最大5.6GHz | L3キャッシュ 96MB | デフォルトTDP 120W | AM5 | DDR5 |
| AMD Ryzen 9 9950X3D | 16コア | 32スレッド | 最大5.7GHz | L3キャッシュ 128MB | デフォルトTDP 170W | AM5 | DDR5 |
| AMD Ryzen 5 9600X | 6コア | 12スレッド | 最大5.4GHz | L3キャッシュ 32MB | デフォルトTDP 65W | AM5 | DDR5 |
| Intel Core Ultra 7 265K | 20コア(Pコア8+Eコア12) | 20スレッド | 最大5.5GHz | Intel Smart Cache 30MB | Processor Base Power 125W | FCLGA1851 | DDR5 |
| Intel Core Ultra 5 245K | 14コア(Pコア6+Eコア8) | 14スレッド | 最大5.2GHz | Intel Smart Cache 24MB | Processor Base Power 125W | FCLGA1851 | DDR5 |
(出典:AMD公式製品ページ/Intel公式仕様ページ。2026年9月4日確認)
6モデルの向かない条件です。Ryzen 7 9800X3Dは液冷クーラー推奨のため、空冷だけの小型構成には向きません。Ryzen 7 9850X3Dも8コア16スレッドまでで、コア数を増やす同時作業には向きません。Ryzen 9 9950X3Dは公表値が170Wで、電力と冷却を軽くしたい構成には向きません。Ryzen 5 9600XはL3キャッシュ32MBで、キャッシュ量を積む遊び方には向きません。Core Ultra 7 265Kは20コアでもスレッド数が20で、スレッド数を稼ぐ用途には向きません。Core Ultra 5 245Kは14コア・Intel Smart Cache 24MBで、両方を伸ばす構成には向きません。
AM5とLGA1851では、あとから載せ替えられる範囲が違いますか?
ソケットが違うCPUは、そのままでは載せ替えられません。AM5のCPUをLGA1851のマザーボードに挿すことはできず、その逆もできません。規格が違う以上、どちらを選んでも同じ前提になります。
いま確認できる事実として、AM5のRyzen 9000シリーズには発売時期の離れたモデルが同じソケットで並んでいます。Ryzen 5 9600Xの発売日は2024年8月8日、Ryzen 7 9850X3Dの発売日は2026年1月29日です(出典:AMD公式製品ページ)。
ただし将来どの世代まで載るか、サポートが何年続くかは公式に公表されていないため、この記事では扱いません。載せ替えの計画を前提に選ぶより、いま組む構成で満足できる型番を選ぶほうが確実です。先の互換性は、公表された時点で確認する項目になります。
メモリはDDR5だけを考えればいいですか?
AM5・LGA1851の6モデルは、いずれもDDR5に対応します。ここは表2の全行で共通なので、現行世代から選ぶ限りDDR4を検討する場面はありません。規格の選択で迷う余地はありません。
チャネル数や最大メモリ速度まで公表値を確認できているのは、Ryzen 7 9800X3D(DDR5・2チャネル・最大256GB)と、Core Ultra 7 265K・Core Ultra 5 245K(Up to DDR5 6400 MT/s・2チャネル)の3モデルです。残る3モデルはDDR5対応までを本記事の範囲とします。
なおAMD公式仕様では、最大メモリ速度が2枚挿し・4枚挿しといった構成別に書き分けられています。挿す枚数で条件が変わるので、本数を先に決めておくと選びやすくなります。
X3D(3D V-Cache)はゲーム向けと聞きますが、通常モデルと何が違うのですか?

公式仕様で見える差は、L3キャッシュの量です。Ryzen 7 9800X3DとRyzen 7 9850X3Dは96MB、Ryzen 9 9950X3Dは128MB、末尾にX3Dが付かないRyzen 5 9600Xは32MBです。
コア数・スレッド数・ソケットの土俵は同じで、公表値として明確に開くのはキャッシュ量です。Ryzen 7 9800X3DとRyzen 5 9600Xを比べると、8コア16スレッドと6コア12スレッドという差に加えて、L3キャッシュが96MBと32MBで並びます。
キャッシュ量が増えると何fps上がるか、何%速くなるかは測っていないので書きません。公式が公表しているのは容量の数値までで、それ以上の解釈は本記事では扱わないという線引きです。
同じ世代のX3Dと通常モデルは、公式スペックのどこが違いますか?
コア数・キャッシュ・クロック・電力の4項目で並べると、差が引き算できる形で見えます。Ryzen 7 9800X3Dは8コア16スレッド/L3キャッシュ96MB/最大5.2GHz/デフォルトTDP 120W、Ryzen 7 9850X3Dは8コア16スレッド/L3キャッシュ96MB/最大5.6GHz/デフォルトTDP 120Wです。
この2つは、コア数・スレッド数・キャッシュ量・電力の公表値が同じで、ブーストクロックの公表値だけが0.4GHz分開きます。X3Dが付かないRyzen 5 9600Xは6コア12スレッド/L3キャッシュ32MB/最大5.4GHz/デフォルトTDP 65Wです。
X3D側はキャッシュ量とコア数を積み、9600X側は電力の公表値を65Wに抑える構成です。どちらを取るかは同時作業の有無で分かれます。
ゲームと配信・動画編集を1台で回すなら、どちらですか?
同時にやる作業があるなら、コア数とスレッド数の多いモデルを候補に入れてください。Ryzen 9 9950X3Dの16コア32スレッド、Core Ultra 7 265Kの20コアが該当します。
ここで数え方の違いに注意が必要です。Core Ultra 7 265Kは20コア(Pコア8+Eコア12)でスレッド数も20で、コア数とスレッド数が一致します。AMDの16コア32スレッドとは数え方が違うので、数字の大小だけで並べないでください。
ゲーム単独ならキャッシュ量、同時作業込みならコア数とスレッド数、という優先順位の切り替えで選べます。どちらの伸びが大きいかは測っていないため、公表値の構成で判断してください。数字の意味を揃えてから比べるのが順番です。
高性能CPUには、どれくらいの冷却とファンが必要ですか?

公式が答えを書いています。AMDは製品ページの「推奨クーラー」欄で、Ryzen 7 9800X3D・Ryzen 7 9850X3D・Ryzen 9 9950X3Dには液冷クーラーを、Ryzen 5 9600Xには高性能な空冷クーラーを推奨しています(出典:AMD公式製品ページ)。
CPUクーラーのファンとケースを決める前に、まずこの欄を開いてください。推奨が液冷のモデルを選んだ時点で、ラジエーターを置ける奥行きのあるケースが前提になり、ケース側の選択肢が絞られるからです。
次の表3は、6行のうち4行以上に公式の公表値がある軸だけを列にしています。3行以下の軸は列にせず本文で扱う、という基準です。この基準は軸ごとに変えていないので、表2と同じ読み方で追えます。
| モデル名 | 付属クーラー | 推奨クーラー | 電力の公表値(公式の項目名) | 最大動作温度 |
|---|---|---|---|---|
| AMD Ryzen 7 9800X3D | 含まれません(サーマルソリューション(PIB)欄が「含まれていません」) | 液冷クーラー | デフォルトTDP 120W | 95℃ |
| AMD Ryzen 7 9850X3D | 含まれません(サーマルソリューション(PIB)欄が「含まれていません」) | 液冷クーラー | デフォルトTDP 120W | 95℃ |
| AMD Ryzen 9 9950X3D | 含まれません(サーマルソリューション(PIB)欄が「含まれていません」) | 液冷クーラー | デフォルトTDP 170W | 95℃ |
| AMD Ryzen 5 9600X | 含まれません(サーマルソリューション(PIB)欄が「含まれていません」) | 高性能な空冷クーラー | デフォルトTDP 65W | 95℃ |
| Intel Core Ultra 7 265K | 公式未公表 | 公式未公表 | Processor Base Power 125W | 105℃ |
| Intel Core Ultra 5 245K | 公式未公表 | 公式未公表 | Processor Base Power 125W | 105℃ |
(出典:Intel公式仕様ページ/AMD公式製品ページ。確認日は2026年9月4日)
CPUクーラーやファンは付属しますか?
AMDの4モデルは、公式仕様の「サーマルソリューション(PIB)」欄が「含まれていません」です。したがってクーラーは別途用意します。液冷を推奨されている3モデルでは、ラジエーターのサイズとケースの対応を先に合わせてください。
Intelの2モデルは、公式仕様ページに付属品の記載がありません。表3のセルは「公式未公表」で統一しています。記載が無いことは付属しないことを意味しないので、購入前に販売ページの同梱物欄を確認してください。
ケースのファンについては、公式が本数を指定していません。ケースごとの仕様と、選んだクーラーの取り付け方に合わせる形になります。ファンの回転数を上げると動作音は大きくなりやすく、静かさを重視するなら気になりやすい要素です。
冷却と電源は、どの数字を見て決めればいいですか?
AMD側は「デフォルトTDP」と最大動作温度を見ます。Ryzen 7 9800X3DとRyzen 7 9850X3Dが120W、Ryzen 9 9950X3Dが170W、Ryzen 5 9600Xが65Wで、最大動作温度は4モデルとも95℃です。
Intel側は「Processor Base Power」で、Core Ultra 7 265KとCore Ultra 5 245Kがともに125W、最大動作温度は105℃です。加えてIntelには Maximum Turbo Power という項目があり、Core Ultra 7 265Kが250W、Core Ultra 5 245Kが159Wです。
この項目はAMD公式に同名の欄が無いため、表3の列には立てていません。2社の数字は足し引きしないでください。
安いゲーミングPCでも、高性能CPUは成り立ちますか?

成り立ちます。条件は「CPU単体で見ない」ことです。安いゲーミングPCでまとめたいなら、CPUの世代を1つ落とすより、同じ現行世代のなかで電力の公表値が低いモデルを選び、クーラーとケースを軽くするほうが構成全体で収まりやすくなります。
具体的には、デフォルトTDP 65WのRyzen 5 9600Xなら公式の推奨クーラーが高性能な空冷なので、液冷を前提にしたケースを買わずに済みます。液冷を推奨されているモデルを選ぶと、CPU以外の出費が連鎖して増えます。
逆に言えば、高性能CPUを名乗る型番を選んでも、冷却とケースが足りていなければ構成としては完成しません。CPU・クーラー・ケースの3点をセットで決めてください。後から足す前提にすると、置き場所で行き詰まりやすくなります。
型番末尾のK・F・無印は、何が違いますか?
Intelの公式仕様ページで確認できる差として、末尾にFが付くモデルは内蔵グラフィックスを持ちません。Core Ultra 7 265KFはXe-coreが0、対応ディスプレイ数も0です(出典:Intel公式仕様ページ)。一方でCore Ultra 7 265KとCore Ultra 5 245Kは、Xe-core 4基の内蔵グラフィックスを備えます。
AMD側は、末尾X3Dの有無でL3キャッシュの量が変わります。同じ世代のなかでも、削れる項目がメーカーごとに違うということです。
格安の構成でどこを削るかを考えるなら、順番は「内蔵グラフィックス → キャッシュ量 → コア数」です。グラフィックボードを別に載せる前提なら内蔵グラフィックスは削っても構成は成立し、キャッシュ量とコア数は遊び方に直結するので後回しにします。
内蔵グラフィックスは必要ですか?
グラフィックボードを別に載せるなら必須ではありません。ただし映像が出ないときに、原因がグラフィックボード側かどうかを切り分ける手段として使えます。画面が映らない状況で、原因を1つ減らせるということです。
必ず要る、要らないと両断できる項目ではないので、自分の構成で切り分けの手間をどう見るかで決めてください。予備のグラフィックボードがある人なら、内蔵グラフィックスの有無は判断材料から外せます。手元に代わりがない人ほど、あとから効いてくる項目です。
なお内蔵グラフィックスでゲームがどれだけ動くかは測っていないので、この記事では扱いません。ゲーム用途で選ぶ限り、描画はグラフィックボード側に任せる前提で構成を組みます。
ゲーミングPCの高性能CPUについて、ほかによく聞かれることは何ですか?

ここまでで扱っていない質問を4つまとめて答えます。ノートパソコンやミニPCで同じ考え方が通るか、CPUだけ交換して済むか、電力がどれだけ増えるか、という4点です。いずれも本文で先に触れた公表値の範囲だけで答えます。
共通する答え方は1つです。迷ったら、遊ぶタイトルの公式推奨欄と、CPU公式仕様の公表値に戻ってください。この2つの外側にある話は、測っていないか公表されていないかのどちらかです。公表されている値だけで決めるのが、遠回りに見えて確実です。判断材料をこの2つに絞るほど、選び直しになる確率は下がります。
ノートパソコンでも、高性能CPUのゲーミングはできますか?
ノートパソコン向けCPUはデスクトップ向けとは別のラインで、ソケットに載せ替える前提の部品ではありません。本記事の6モデルの型番と同じ数字で比べられるものでもありません。購入した時点の構成で決まります。
また軽いノートパソコンほど、本体内に置ける冷却の余地が小さくなります。持ち運びを優先するか、冷却の余地を優先するかの選択になります。
ミニPCや小型PCに、高性能CPUは載りますか?
小型のケースでは、公式が液冷クーラーを推奨しているモデルほど、ラジエーターとファンの置き場所が問題になります。ケースの対応表を先に確認する順番になります。奥行きと高さの両方を測ってください。
個別のミニPC製品に何が載るかは製品ごとに違うため、この記事では断定しません。小型でまとめたいなら、推奨クーラーが空冷のモデルから検討するほうが選択肢は広がります。
CPUだけ高性能なものに交換すれば済みますか?
ソケットとメモリ規格が一致していれば、交換の対象になります。ただしAM5とLGA1851はDDR5なので、DDR4環境から移る場合はメモリも一緒に変わります。
つまりCPU単体の交換で終わるとは限りません。いまの構成のソケットとメモリ規格を先に確認してから、交換か組み替えかを決めてください。マザーボードごと替えるなら、実質的には新しく組むのと同じ工程になります。
高性能なCPUにすると、消費する電力も増えますか?
公表されている電力の値で見ると、Ryzen 5 9600Xが65W、Ryzen 7 9800X3DとRyzen 7 9850X3Dが120W、Ryzen 9 9950X3Dが170Wです。Intelの2モデルは Processor Base Power 125W です。
ただしAMDの「デフォルトTDP」とIntelの「Processor Base Power」は項目名が違うので、2社の値を直接比べないでください。
結局、自分はどのクラスの高性能CPUを選べばいいですか?
フルHDで高いフレームレートを優先し、液冷クーラーを用意できるならRyzen 7 9800X3D(8コア16スレッド・L3キャッシュ96MB)がおすすめです。同じ8コアでブーストクロックの公表値を上げたいならRyzen 7 9850X3D(最大5.6GHz)を選びます。
ゲームと配信・動画編集を1台で回すならRyzen 9 9950X3D(16コア32スレッド・L3キャッシュ128MB)かCore Ultra 7 265K(20コア)が候補です。クーラーとケースを軽くまとめたいならRyzen 5 9600X(65W・空冷推奨)、Intel側で揃えたいならCore Ultra 5 245K(14コア)です。
Ryzen 7 9850X3D(8コア16スレッド/L3キャッシュ96MB/最大5.6GHz/AM5)
▼ 各ストアで最新価格・在庫をチェック
指名した残り5モデルは、CPU単体の買い場を用意できていないため購入リンクを置いていません。動作環境も製品仕様も更新されるので、購入前に公式ページで確認してください。
本記事はGGplay編集部が、公式の動作環境ページと公式仕様ページを2026年9月4日に確認して作成しました。運営者情報は運営者情報ページをご覧ください。
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