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ゲーミングPCの電源ユニットを何ワットにするかは、使うGPUの公式ページに出ている推奨電源容量をそのまま採るのが最短です。合算や倍率の計算をしなくても、メーカー自身が数字を置いています。
NVIDIAとAMDの公式ページでデスクトップ向けGPUを28件確認したところ、推奨電源容量の公表があるのは27件でした。値は450W〜1000W・中央値650Wで、650W以下が14件と過半数です。
もう1つ、数えないと出てこない数字があります。推奨電源容量からそのGPUのボード電力を引くと、27件のうち25件が385〜490Wに収まりました(中央値430W)。自分のGPUのボード電力に400W台を足せば、公表値に近い数字を自分で出せます。
この記事は、NVIDIA公式・AMD公式の製品ページからGPUを28件、Intel公式・AMD公式の製品ページからCPUを12件、2026年9月3日に1件ずつ確認して集計したものです。電源容量の計算サイトや販売サイトの商品説明からは1つも取っていません。何ワットを選ぶかを、概算ではなく公表値の分布で決めていきます。
📖 目次(タップで開閉)
ゲーミングPCの電源は何W?公式の推奨値27件を容量別に数えた早見表

自分が使うGPUの公式製品ページを開き、そこに出ている推奨電源容量を、そのまま電源ユニットの容量に採ってください。GPU以外のパーツを足し引きする計算は要りません。集計した28件のうち27件は、メーカー自身がこの数字を公表しています。
下の表は、公表があった27件を容量別に数えたものです。自分のGPU名を探すだけで、公式の推奨値が何Wかが分かります。
| 公式の推奨電源容量 | 件数 | 該当するGPU |
|---|---|---|
| 450W | 2件 | RX 9060 XT/RX 9060 |
| 550W | 5件 | RTX 5060/RTX 5050/RTX 4060 Ti/RTX 4060/RX 7600 |
| 600W | 2件 | RTX 5060 Ti/RX 7600 XT |
| 650W | 5件 | RTX 5070/RTX 4070 SUPER/RTX 4070/RX 9070/RX 9070 GRE |
| 700W | 4件 | RTX 4070 Ti SUPER/RTX 4070 Ti/RX 7800 XT/RX 7700 XT |
| 750W | 5件 | RTX 5070 Ti/RTX 4080 SUPER/RTX 4080/RX 9070 XT/RX 7900 XT |
| 800W | 1件 | RX 7900 XTX |
| 850W | 2件 | RTX 5080/RTX 4090 |
| 1000W | 1件 | RTX 5090 |
集計した28件のうち推奨電源容量の公表があるのは27件で、650W以下が14件と過半数でした(編集部集計・対象28件・2026年9月時点)。
【図解】公式の推奨電源容量の件数分布(450W〜1000W/公表27件)
棒の長さ=該当した件数
- 450W ■■ 2件
- 550W ■■■■■ 5件
- 600W ■■ 2件
- 650W ■■■■■ 5件
- 700W ■■■■ 4件
- 750W ■■■■■ 5件
- 800W ■ 1件
- 850W ■■ 2件
- 1000W ■ 1件
山は550W〜750Wの帯にあり、650W以下で14件。編集部集計・対象28件(推奨電源容量の公表は27件)・2026年9月時点。
電源容量を決めるときに迷いやすいのは、この表のどの段に自分が当てはまるかです。世代が新しいほど段が上がるとは限らず、650Wの段にはRTX 50世代・RTX 40世代・RX 9000世代が同居しています。
公式推奨が1000Wなのは27件中1件(850W以上は3件)
公表があった27件のうち、公式推奨が1000WなのはRTX 5090の1件です。850W以上まで広げても3件で、750W以下で見れば23件が収まります。
大容量を選ぶのが当たり前という感覚と、公表値の分布はずれています。1000Wという数字が出てくるのは、集計した範囲では上端の1件です。段を1つ上げるかどうかで迷うことはあっても、いきなり上端を選ぶ必要が出る構成はごく限られます。
1000Wクラスが公式の推奨値になるのは、編集部集計・対象28件・2026年9月時点で公表のあった27件のうちRTX 5090の1件です。ほかの構成でこの容量を選んでも、公表されている仕様の上で必要になる場面は増えません。
メーカーによって何が違うのか|「必要システム電源」と「Minimum PSU Recommendation」
メーカーによって何が違うのかというと、数字の意味ではなく欄の名前と置き場所です。NVIDIAは「必要システム電源」、AMDは「Minimum PSU Recommendation」という欄名でこの値を公表しています。
同じ役割の数字が違う名前で置かれているだけなので、探す場所さえ分かれば1分で見つかります。NVIDIAはGPU比較ページと各シリーズの製品ページ、AMDは各製品ページの仕様欄です。
ただし、この手順が常に使えるわけではありません。集計した28件のうちRadeon RX 7900 GREの1件は、推奨電源容量が公式の公表なしでした。ボード電力260Wの公表はあります(出典:AMD公式のRadeon RX 7900 GRE 製品ページ)。この場合の考え方は、記事後半の質問で扱います。
この記事の数字の出どころ|何を、どの単位で数えたか

以降で出す数字は、メーカー自身が公開している仕様の欄だけから取りました。数え方を先に開示します。
NVIDIAとAMDの公式サイトの製品ページに入り、仕様の欄に出ている数字だけを28件、1件ずつ写しました。CPUはIntel公式とAMD公式の製品仕様ページから12件です。電源容量の計算サイト、販売サイトの商品説明、比較サイトの表からは1つも取っていません。
数え単位は商品ページ単位で1件です。同じ世代でもモデル名が違えば別の1件として数えました(RTX 4080とRTX 4080 SUPERは2件です)。メモリ容量違いで推奨電源容量が同じものは1件にまとめています(RTX 4060 Tiがこれに当たります)。
対象から外したものも書いておきます。ノート向け・ワークステーション向け・前の世代より古いシリーズは対象外とし、デスクトップ向けの現行2世代(NVIDIA RTX 50/RTX 40・AMD RX 9000/RX 7000)に絞りました。GPUの内訳はNVIDIA 16件・AMD 12件、CPUの内訳はIntel 6件・AMD 6件です。
同じ数字でも、どのページから取ったかで意味が変わります。推奨電源容量に近い数字は販売ページの説明文にも並びますが、今回はメーカー自身の仕様欄に出ている値だけを採りました。出どころを1本に揃えておかないと、件数を数えたあとに「何を数えたのか」を言えなくなるためです。
公式の公表がない欄は空欄のままにし、推測で埋めていません。取得日は2026年9月3日です。これとは別に参照用のCPUを1件だけ取りましたが、母集団の12件には入れていません。理由は4つ目の見出しで書きます。
推奨電源容量からボード電力を引くと、27件中25件が385〜490Wに収まる

ここからがこの記事の中心です。公表されている推奨電源容量から、そのGPUのボード電力を引いてみます。
差分は290W〜490W・中央値430Wでした。27件のうち25件が385〜490Wの中に収まり、範囲を狭めた400〜455Wでも22件が入ります。メーカー別に見ると、NVIDIA 16件は385W〜490W、AMD 11件は290W〜455Wの幅です。
つまりメーカーの推奨値は、そのGPUのボード電力におおよそ400W台を足した数字という引き算で説明が付きます。自分のGPUのボード電力さえ分かれば、公表値に近い目安をその場で出せます。
実際の値を12件分並べます。ボード電力は、NVIDIAが「Total Graphics Power」、AMDが「Typical Board Power (Desktop)」という欄名で公表している数字です。
| GPU | ボード電力 | 公式の推奨電源容量 | 差分 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| GeForce RTX 5090 | 575W | 1000W | 425W | 1.74倍 |
| GeForce RTX 5080 | 360W | 850W | 490W | 2.36倍 |
| GeForce RTX 5070 | 250W | 650W | 400W | 2.60倍 |
| GeForce RTX 4090 | 450W | 850W | 400W | 1.89倍 |
| GeForce RTX 4070 | 200W | 650W | 450W | 3.25倍 |
| GeForce RTX 4060 Ti | 165W | 550W | 385W | 3.33倍 |
| GeForce RTX 4060 | 115W | 550W | 435W | 4.78倍 |
| Radeon RX 9070 XT | 304W | 750W | 446W | 2.47倍 |
| Radeon RX 9060 XT | 160W | 450W | 290W | 2.81倍 |
| Radeon RX 9060 | 132W | 450W | 318W | 3.41倍 |
| Radeon RX 7900 XTX | 355W | 800W | 445W | 2.25倍 |
| Radeon RX 7700 XT | 245W | 700W | 455W | 2.86倍 |
差分の列は385W〜490Wの狭い帯に並びます。いっぽう右端の倍率列は、行ごとに大きく動きます。同じ公表値を見ているのに、引き算と掛け算で見え方が変わるということです。
読者側の手順に落とすと2つだけです。1つは、自分のGPUのボード電力を公式の仕様欄で確認すること。もう1つは、その数字に400W台を足して、この記事の最初の早見表の段と照らすことです。上の12件は、その答え合わせにそのまま使えます。
差分がこの帯から外れたのは、27件のうち2件です。どの2件かは、倍率の話のあとで具体的に出します。件数の少ない例外を先に隠さないほうが、引き算をどこまで信用してよいかが分かるためです。
ボード電力は、GPUの公式製品ページの仕様欄に出ています。表に無いモデルでも、その数字に400W台を足せば、公表されている推奨値から大きく離れない目安になります。
ボード電力に倍率を掛ける方法では説明が付かない|同じ27件の倍率は1.74倍〜4.78倍
同じ27件を、引き算ではなく掛け算で見てみます。推奨電源容量をGPUのボード電力で割ると、1.74倍から4.78倍まで開きました。中央値は2.81倍です。
同じ「公式の推奨値」なのに、ボード電力に対する倍率はここまで開きます。GPUのボード電力に一定の倍率を掛けて容量を出す方法では、公表27件を1つの倍率で説明できません。低い倍率で計算すればハイエンド寄りの行に届かず、高い倍率で計算すればエントリー寄りの行が大きく外れます。
傾向としては、ボード電力が小さいGPUほど倍率が大きく出ます。PC全体にはGPU以外の消費もあるためです。
一方、引き算なら27件中25件が385〜490Wに収まります。この母集団では、掛け算より引き算のほうが公表値に近い、というのが数えて分かったことです。
例外は2件|RX 9060 XTは290W、RX 9060は318W
385〜490Wの範囲から外れたのは2件です。Radeon RX 9060 XTはボード電力160W・公式推奨450Wで差分290W、Radeon RX 9060はボード電力132W・公式推奨450Wで差分318Wでした。
この2件のように、差分が300W前後にとどまる製品もあります。引き算はあくまで見当を付けるための目安で、最後は自分のGPUの公式ページの数字に合わせてください。
なお450Wは公表27件の下端の値ですが、同じ450Wの製品が2件あります。1件だけの値ではありません。
CPUの公式な電力表記は65W〜170W|推奨値の前提は「105WのCPU」

GPU側で答えは出ますが、迷いが残るのはCPUです。同じGPUでも、組み合わせるCPUの電力には幅があります。
Intel公式とAMD公式の製品仕様ページからCPUを12件確認しました。ベース電力は65W〜170W・中央値125Wです。Intelが公表する最大ターボ電力は159W〜253Wでした。
| CPU | ベース電力 | 最大ターボ電力 |
|---|---|---|
| Core Ultra 9 285K | 125W | 250W |
| Core Ultra 7 265K | 125W | 250W |
| Core Ultra 5 245K | 125W | 159W |
| Core i9-14900K | 125W | 253W |
| Core i7-14700K | 125W | 253W |
| Core i5-14600K | 125W | 181W |
| Ryzen 9 9950X3D | 170W | 公式の公表なし |
| Ryzen 9 9950X | 170W | 公式の公表なし |
| Ryzen 7 9800X3D | 120W | 公式の公表なし |
| Ryzen 7 7800X3D | 120W | 公式の公表なし |
| Ryzen 7 9700X | 65W | 公式の公表なし |
| Ryzen 5 9600X | 65W | 公式の公表なし |
ベース電力の欄名は、Intelが「Processor Base Power」、AMDが「Default TDP」です。数字を並べると同じ列に見えますが、両社で欄の名前が違います。この点は2つ目の見出しでもう一度触れます。
NVIDIAの必要システム電源は「Ryzen 9 5900X搭載PC」が前提|そのCPUは105W
NVIDIAの必要システム電源には、「最小要件はRyzen 9 5900Xプロセッサ搭載のPCに基づく」という注記が付きます(出典:NVIDIA公式のGeForce RTX 5090 製品ページ/GPU比較ページ)。そのRyzen 9 5900XのDefault TDPは105Wです(出典:AMD公式のRyzen 9 5900X 製品ページ)。母集団の12件とは別に、この1件だけを参照用に取ったのはこのためです。
公表されている推奨値は、105WのCPUを載せたPCを前提にした数字だということになります。そこへ、いま選ばれることの多いCPUを重ねてみます。
集計したCPU 12件のうち、ベース電力が105Wを超えるのは10件でした(125Wが6件・120Wが2件・170Wが2件)。105W以下は2件で、Ryzen 5 9600XとRyzen 7 9700Xがともに65Wです。
つまり、いま選ばれることの多いCPUの多くは、公式の推奨値が前提にしている構成より電力の大きいCPUです。ここが、推奨値ちょうどの容量で組むか、1段上げるかの分かれ目になります。
推奨値を下回る容量で組む場合は、メーカーが想定した使い方から外れる、という理解で扱ってください。実際にどう動くかは構成ごとに違うため、公表値の比較で決めつけずに、メーカーやショップの案内も合わせて見てください。
AMDのCPU 6件で記録できた電力欄はDefault TDP|最大時の電力は公式の公表なし
メーカーによって何が違うのかは、CPU側でも公表される欄の名前に表れます。
記録できた欄は、Intelが「Processor Base Power」と「Maximum Turbo Power」の2つ、AMDが「Default TDP」の1つでした。AMDの6件では、最大時の電力に当たる欄が公式の公表なしです。Intelの6件は最大ターボ電力まで公表されており、159W〜253Wの幅があります。上端の253Wは2件が同じ値で、Core i9-14900KとCore i7-14700Kです。
このCPU 12件の表は、Intelの最大ターボ電力とAMDのDefault TDPを同じ列で見比べる用途には使えません。公表されている欄の名前と中身が違うためです。IntelとAMDをまたいで比べるときは、両社がそれぞれ公表しているベース電力(Processor Base Power/Default TDP)の列で見てください。
650W・750W・850Wのどれにするか|集計値からの判断手順

BTOのカスタマイズ画面や自作の構成表で、電源ユニットの容量欄をどれにするかを決める手順です。ここまでの集計値だけで進む選び方に落とします。
ステップ1:自分のGPUの公式推奨値を、この記事の最初の早見表で確認します。450W・550W・600W・650W・700W・750W・800W・850W・1000Wのどれかに当たります。ここで段が決まります。
ステップ2:CPUのベース電力が105Wを超えるなら、1段上の容量も候補に入れます。この1段上げは集計値ではなく、編集部が置いた判断です。根拠は、NVIDIAの必要システム電源が前提とするCPUのDefault TDPが105W(参照1件)であること、そして集計したCPU 12件のうち10件がそのベース電力を超えていることの2つです。
ステップ3:将来GPUを載せ替える予定があるなら、載せ替え先のGPUの公式推奨値で決めます。公表27件の推奨値は450W〜1000Wの幅があるので、載せ替えで段が変わることがあります。
| 条件 | 集計から選ぶ容量 | 根拠にした件数 |
|---|---|---|
| RX 9060 XT・RX 9060クラス | 450W | 450Wが公式推奨値のGPUは2件 |
| RTX 5060・RTX 5050・RTX 4060 Ti・RTX 4060・RX 7600クラス | 550W | 550Wが公式推奨値のGPUは5件 |
| RTX 5070・RTX 4070 SUPER・RTX 4070・RX 9070・RX 9070 GREクラス | 650W | 650Wが公式推奨値のGPUは5件 |
| RTX 4070 Ti SUPER・RTX 4070 Ti・RX 7800 XT・RX 7700 XTクラス | 700W | 700Wが公式推奨値のGPUは4件 |
| RTX 5070 Ti・RTX 4080 SUPER・RTX 4080・RX 9070 XT・RX 7900 XTクラス | 750W | 750Wが公式推奨値のGPUは5件 |
| RTX 5080・RTX 4090クラス | 850W | 850Wが公式推奨値のGPUは2件 |
| RTX 5090 | 1000W | 1000Wが公式推奨値のGPUは1件 |
| 上のいずれかで、CPUのベース電力が105Wを超える | 1段上の容量も候補に入れる | 編集部の判断 |
右端の列には、GPU側の件数だけを置いています。CPU起点で1段上げる行に件数を置いていないのは、CPUの電力から電源容量を何W足すかという列を今回作っていないためです。数えていないものを、数えた数字と同じ顔で並べないという線引きです。
公式推奨が750Wのモデルは5件|RTX 5070 Ti・RTX 4080・RX 9070 XT・RX 7900 XTクラス
迷いが集中するのは650Wと750Wの間です。公式推奨が750Wなのは5件(RTX 5070 Ti/RTX 4080 SUPER/RTX 4080/RX 9070 XT/RX 7900 XT)、650Wなのも5件(RTX 5070/RTX 4070 SUPER/RTX 4070/RX 9070/RX 9070 GRE)でした。自分のGPUがどちらの5件に入るかで、まず段が決まります。
公式推奨が650Wの5件に当てはまるGPUで、CPUのベース電力が65Wなら、750Wを選んでも公表されている仕様の上で必要になる場面は増えません。逆に、同じGPUでもベース電力が105Wを超えるCPU(たとえば170WのRyzen 9 9950X)と組むなら1段上を検討する場面です(この1段上げは集計値ではなく編集部の判断です)。
750Wの5件に当たるGPUなら、ここが出発点です。この段からさらに上を選ぶかどうかも、判断の材料は同じで、CPUのベース電力が105Wを超えるかどうかで見ます。
「電源が足りない」と言われたときに確認する順番
電源が足りないのではないかと感じたときは、公表値だけで確認できることから順に見ます。実測値や計算サイトの数字に踏み込む前に、この3つで並べ直せます。
1つ目は、使っているGPUの公式推奨値です。2つ目は、CPUのベース電力です。3つ目は、いま入っている電源ユニットの容量表示です。3つとも公表されている数字なので、手元で突き合わせられます。
容量が原因かどうかは、公表値の比較だけでは決まりません。メーカーやショップの案内も確認してください。
この集計で答えていないこと(正直な範囲の明示)

今回数えたのは、GPUとCPUの公表電力と、GPUの推奨電源容量だけです。電源ユニット選びで気になる項目のうち、今回列を作らなかったものを並べます。
80PLUSの等級と変換効率、保証期間、寿命、モジュラー方式、ATX 3.1などの規格対応、補助電源コネクタの種類と本数、電源ユニットのフォームファクター(ATXやSFXなどのサイズ)、そして価格。これらは今回数えていないので、この記事では数字を出しません。
確認する場所だけ示します。等級・規格対応・コネクタの種類と本数・保証は、電源ユニットメーカーの製品ページの仕様欄に並びます。フォームファクターは、PCケース側の対応規格欄と合わせて見る項目です。どちらも、GPUの推奨電源容量とは別のページで確認することになります。
もう1つ扱っていないのは、電源ユニットそのものの製品比較です。今回数えたのはGPUとCPUの公式仕様なので、どの電源ユニットが良いかという順位付けの材料は持っていません。逆に言えば、容量の段さえ決まっていれば、製品選びは同じ段の中での比較に絞れます。
扱っていない項目をここで並べたのは、数えていないものを数えたように見せないためです。集計でものを言う記事は、答えられる範囲を先に区切るほど、答えられる部分の確かさが上がります。
容量を決めたあとに製品を見比べたい方は『ゲーミングPC向け650W電源人気おすすめ5選|750W・850Wとの比較も解説』をご覧ください。
ゲーミングPCの電源は何W?GPU28件を数えて出した結論を選ぶときに残りやすい疑問

公式の推奨値より大きい容量を選ぶ意味はありますか?
公表値の上では、増える場面は限られます。集計した27件では、公式の推奨値が650W以下のGPUが14件と過半数でした。推奨値を大きく超える容量を選んでも、公表されている仕様の範囲では扱いが変わりません。
意味が出るのは、あとからGPUを上のクラスへ載せ替える予定がある場合です。載せ替え先の公式推奨値が今より上の段なら、先に上の段を選んでおく判断はあります。
いま入っている電源の容量の確認方法は?
確認方法は3か所あります。1つ目は電源ユニット本体の側面ラベルの容量表示、2つ目はBTOで購入した場合の注文時の構成明細、3つ目はメーカーの製品ページの仕様欄です。
本体ラベルはケースの外から見えないことがあります。分解しなくても、構成明細か製品ページで同じ数字にたどり着けます。
BTOのカスタマイズ画面では電源容量をどう選べばいいですか?
初期構成は、そのモデルに載っているパーツに合わせて選ばれています。触る必要が出るのは2つの場面です。
1つは、カスタマイズでGPUを上のクラスに変える場面。もう1つは、購入後にGPUを載せ替える予定がある場面です。どちらも、載せ替え先のGPUの公式推奨値と、画面で選択中の容量を見比べてください。
GPUを買い替えるとき、電源も交換になりますか?
載せ替え先のGPUの公式推奨値が、いま入っている容量を上回るかどうかで決まります。上回らなければ、容量を理由に交換する必要はありません。
集計した27件の推奨値は450W〜1000Wの幅があり、450W・550W・600W・650W・700W・750W・800W・850W・1000Wの段に分かれていました。買い替えでこの段をまたぐかどうかを先に確認しておくと、判断が早くなります。
公式に推奨電源容量が書かれていないGPUはどう考えればいいですか?
集計した28件のうち1件(Radeon RX 7900 GRE)は推奨電源容量が公式の公表なしで、ボード電力260Wの公表だけがありました。
この場合は、同じ世代で推奨値が公表されている製品の差分(385〜490W)を見当に使い、最終的な判断はメーカーやショップに確認してください。公表されていない数字を、こちらで作ることはしません。
まとめ|条件別に、選ぶ容量を1つずつ決める

ゲーミングPCの電源は何Wか。答えは、使うGPUの公式ページに出ている推奨電源容量です。ここまでの集計値から、条件別に容量を1つずつ指名します。
RTX 5070・RTX 4070・RX 9070クラスで、CPUのベース電力が105W以下なら650Wを選びます(この容量が公式推奨値のGPUは5件です)。
RTX 5070 Ti・RTX 4080・RX 9070 XT・RX 7900 XTクラスなら750Wを選びます(750Wが公式推奨値のGPUは5件です)。同じGPUでも、ベース電力が105Wを超えるCPUと組む場合に1段上げるかどうかは、集計値ではなく編集部の判断です——根拠は、公式推奨値が前提とする参照CPUのDefault TDPが105Wであることと、集計したCPU 12件のうち10件がそれを超えていることの2つで、CPUの電力を容量に足す列は今回の集計にありません。
RTX 5080・RTX 4090なら850W、RTX 5090なら1000Wです(850W以上が公式推奨値のGPUは3件、1000Wは1件です)。
迷ったら、自分のGPUのボード電力に400W台を足してください。集計した27件のうち25件が、この差の範囲(385〜490W)に収まりました。
壁のコンセント側の本数や電源タップの使い方は『ゲーミングPCに必要なコンセント数は?環境別の目安と電源タップ活用術』で扱っています。決めた容量で製品を見比べる場合は『ゲーミングPC向け650W電源人気おすすめ5選|750W・850Wとの比較も解説』が参考になります。
ここまでの数字は、編集部集計・対象28件・2026年9月時点のものです。仕様は後継モデルや改訂で変わるため、購入前に各製品の公式ページで最新の公表値を確認してください。
この記事はGGplay編集部が作成しました。調査として実施したのは、NVIDIA・AMD・Intelの公式サイトの製品ページを2026年9月3日に確認し、GPU 28件とCPU 12件の公表値を1件ずつ記録・集計した作業です。運営情報は運営者情報ページをご覧ください。
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